いろんな“まわり道”に出会えるゲストハウス

 

「まずは、やってみることが大事。相馬で生まれるかもしれない可能性、幸せがなくなってしまうのはもったいない。そのときそのときで、ピタッとハマる人がいればハッピーだと思う」

 

南相馬市生まれで小学6年生のときに東日本大震災で被災。中高時代に語り部活動や地域資源を活用したイベント企画などを行い、東京の大学4年次にUターンして企画会社を創業したという松本さん（合同会社WA-WA）。

 

「相馬出身者に声を聞いたら、相馬を嫌いなわけではないことに気づきました。でも地域との関わりが限られる。地域に住む以外の選択肢が必要。出身者と地域の、地元民と地域の、よそ者と地域の──関わりしろを作りたい」

 

「人生はいろんなまわり道がある。誰かにとっての人生の本筋は、別の誰かにとっては回り道かもしれない。いろんな人と関わることによって、いろんなまわり道ができて、それが個性になる。いろんな可能性に触れてほしいんです」

 

松本さんが準備している「相馬ゲストハウス"mawari"」は、そんな可能性が集まる場所。